2012年02月04日

かぜ薬

今日はかぜ薬の話を・・・

総合感冒薬、いわゆるかぜ薬は
一般用医薬品として
薬局で処方箋なしで買うことができます。

いろいろな製薬メーカーの総合感冒薬があり、
その売り上げは
年間800億円にのぼるとか。

どれが一番よく効くのかと考えたくなりますが、
その内容にはあまり違いがありません。

それは、厚生労働省のかぜ薬の製造承認基準に従って作られているためです。

この基準では、
アスピリンまたはアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤を含み、
抗ヒスタミン薬や鎮咳薬は定められたもののなかから1つだけ配合できる
となっています。
その量も決められています。

熱と喉の痛み、それに鼻水・鼻づまり、咳の症状に対する成分が中心
というわけです。

あとは各メーカー、
ビタミンや、その他基準が決められていない成分を配合して
差別化を図っています。

そもそもかぜ薬は、かぜのウイルスをやっつける効果はありません。
自分の抵抗力でかぜが治るまでの間、
辛い症状を和らげるもの、
です。

かぜを治す薬ができたら、ノーベル賞ものと言われてきました。
でも、実は今や、それは難しいことではないのかもしれませんが、
かぜの原因ウイルスは多数あり、
もともと自然に治る病気であるかぜで、
原因ウイルスをつきとめ、抗ウイルス薬を処方する、
ということ自体が現実的でないのかもしれません。



  


Posted by ママさんドクター  at 16:10Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール