2010年12月07日

認知症=アルツハイマー病??

認知症という言葉,
もともとは痴呆症という医学用語が
偏見を招く可能性があると改称されたものです.

それから6年ほどが経過して
すっかり定着した感がありますが,
時折,認知症=アルツハイマー病と混同されてしまっているようです.

もちろん認知症の最大の原因はアルツハイマー病ですが,
それ以外にも認知症を起こす疾患はいろいろあります.
脳血管性認知症
レビー小体型認知症
前頭側頭葉変性症(ピック病)
これらは4大認知症とも言われるもので
根本治療が困難な認知症ですが,

十分根本的な治療が可能な認知症もあります.
慢性硬膜下血腫
正常圧水頭症
甲状腺機能低下症
脳腫瘍
脳炎などの炎症性疾患
などは,出来るだけ早く発見して根本的な治療を受ける必要があります.

正しい診断が,正しい治療のために必要なのは言うまでもありません.
そもそも一見,認知症の様にみえても
うつ病
せん妄
などの場合もあります.

まずは本当に認知症なのか,認知症類似の状態なのか?
認知症であるとしてその原因は何なのか?

と,専門医は診断をすすめていくわけです.



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Posted by ママさんドクター  at 15:46 │Comments(0)医療お役立ち情報

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