2011年10月31日

ウイルスと細菌,どこが違うの?

マイコプラズマは細菌の仲間とはいうものの,
ウイルスと細菌の中間のような性質を持っているとこの前書きました.

さて,ウイルスと細菌って,どこがちがうのでしょう?
(あ,キッズメディカルスクールの生徒さんは,
11月の授業の予習と思って下さい.)

① ウイルスは小さい.

細菌は,1-5μmくらい,普通の光学顕微鏡で観察できます.
(赤血球の大きさが8μmくらいです)
ウイルスは10-300nmくらい.
1000nmが1μmですから,0.01-0.3μmですね.
電子顕微鏡でなければ見ることができません.

マイコプラズマは150nmくらい・・・ウイルスなみの小ささです.

② ウイルスは自分だけでは増えることが出来ない.

ウイルスは,ほかの生き物の細胞に入り込み
その細胞の道具を横取りして,増殖します.

マイコプラズマは分裂して増えていきますから,
やっぱり細菌の仲間に入れます.
自己増殖できる最小の微生物ということになります.




同じカテゴリー(医療お役立ち情報)の記事
 H7N9鳥インフルエンザ (2013-10-16 17:51)
 免疫に関する誤解 (2013-10-15 15:07)
 10月のキッズメディカルスクールのテーマは感染症と免疫 (2013-10-12 17:53)
 食物依存性運動誘発アレルギー (2013-02-23 18:42)
 OAS (2013-02-21 18:34)
 果物を食べるとイガイガする人・・ (2013-02-19 14:28)

Posted by ママさんドクター  at 10:06 │Comments(0)医療お役立ち情報

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
ウイルスと細菌,どこが違うの?
    コメント(0)