2012年04月19日

ヴォーグ エンジェルに取りあげて頂きました

ファンション雑誌のVogue Japanさん

半年に1回,Vogue Angelという
子育て情報誌を別冊で出していらっしゃいます.

現在発売中のVogue Japan5月号の
Vogue Angelが
キッズメディカルのことを取りあげて下さいました.


夢を育てる最新お稽古事情ということで,
掲載されています.

他に登場するのは,
モータースポーツの素晴らしさを体験できる教室
国際教育を学ぶコンセプトスクール
本格的なスイーツ作りのレッスン
などなどです.  


Posted by ママさんドクター  at 13:27Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2012年04月17日

逆流性食道炎と咳・・・Part2

胃食道逆流による咳では,
胸やけなどの逆流性食道炎の症状が先に見られ,
その後に咳が出てくる場合が多いですが,
咳しか出ないという場合もあるので注意が必要です.

通常の検査で原因が明らかに出来ないような咳で,
その他の吸入ステロイドなどの咳に対する治療が効かず,
逆にH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤といった,
逆流性食道炎のお薬が効くようであれば,
胃食道逆流による咳と考えて良いでしょう.

プロトンポンプ阻害剤の方が効果が出るのが早いようです.

食道の酸性度を24時間チェックする・・・
といった検査もあるのですが,
(逆流が起きれば食道が胃酸で酸性になるのでわかります)

通常は,
その他の咳の原因がないことをチェック
胃食道逆流に対する治療が効くかをチェック
で,診断されます.

ただ,
食道がんなど,食道の通りを悪くする病気が隠れていないかのチェックのために
上部消化管内視鏡検査は受けておくのが良いですね.
  


Posted by ママさんドクター  at 09:16Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2012年04月16日

逆流性食道炎と咳

テレビコマーシャルの影響は大きいですね.
逆流性食道炎はすっかり有名な病気になりました.

胃食道逆流も慢性の咳の原因になることがあります.

胃酸やペプシンなどが胃から食道に逆流すると,
胸焼けや呑酸などの逆流性食道炎の症状が認められます.

一方,逆流した胃内容物は気管に少量誤嚥され,
咳を起こすことがあります.

また,食道の下端にある迷走神経末端を刺激して,
その反射によって咳が出るというメカニズムも指摘されています.

咳自体が,胃食道逆流を悪化させることもあるため,
またそれが更に咳をよぶといった
悪循環に陥りやすいとも言われています.  


Posted by ママさんドクター  at 14:15Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2012年04月13日

マクロライド系抗菌剤その2

びまん性汎細気管支炎の患者さんの多くは
慢性副鼻腔炎を合併しています.

また,気管支拡張症,慢性気管支炎の患者さんも
副鼻腔炎を合併していることがあります.

そういった状態をひっくるめた病名が
副鼻腔気管支症候群なのです.

かつては命に関わることの多かった
びまん性汎細気管支炎の患者さんも,
マクロライド系薬長期療法などにより減少してきました.

一方,びまん性汎細気管支炎に似た
炎症をおこす副鼻腔気管支症候群,副鼻腔炎など・・・いろいろな病気に,
マクロライド系抗菌剤の長期投与が行われるようになりました.

マクロライド系抗菌薬は耐性菌が増えるなど,
そのものの抗菌力に疑問がもたれることも増えています.
しかし実際には,抗菌力だけでははかれない有効性も報告されており,
まだまだ,その可能性について研究が進められているという
ふしぎな薬です.  


Posted by ママさんドクター  at 12:07Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2012年04月12日

マクロライド療法

副鼻腔気管支症候群の治療で出てきた
マクロライド系抗菌剤にふくまれるお薬には

エリスロマイシン
クラリスロマイシン
ロキシスロマイシン
アジスロマイシン

などがあります.

エリスロマイシンが発見されたのが1952年.
それ以来,肺炎などの治療に使われてきました.

ところが,1982年,マクロライド系抗菌剤の少量長期療法が,
びまん性汎細気管支炎という病気に,
効果があることが報告されました.

気管支は体の中でどんどん枝分かれして細くなり,
肺胞という小さな袋につながっています.
この肺胞につながる手前の気管支を
呼吸細気管支といいますが,
ここに慢性の炎症が起こるのが
びまん性汎細気管支炎という病気です.

咳・痰が続くうち呼吸困難をきたし,
昔は命に関わることも多かった病気です.

これが,マクロライドを少量長期服用することで
良くなることがあることがわかってきたのです.

この作用はマクロライド系薬剤が本来もっている
直接細菌を退治する抗菌活性によるものではないらしいと言われています.  


Posted by ママさんドクター  at 16:46Comments(0)医療お役立ち情報

2012年04月11日

副鼻腔気管支症候群の治療

副鼻腔気管支症候群の治療には
マクロライド系抗菌剤が使われます.

診断基準にも
マクロライド系抗菌薬や去痰薬が有効
とあったとおり,
少なめのマクロライドを2~12週間使用することで
症状が改善します.

副鼻腔気管支症候群は
空気の通り道(気道)の抵抗力が
何らかの理由で傷害されているためにおこるとされています.

ですから,マクロライドは細菌をやっつけるというよりは,
気道の防御に関わる粘液や気管支上皮細胞の表面の線毛の働きに作用したりして
効果をあらわしていると考えられています.
  


Posted by ママさんドクター  at 17:04Comments(0)医療お役立ち情報

2012年04月10日

後鼻漏って?

副鼻腔気管支症候群で
副鼻腔炎の症状として書いた後鼻漏って
聞いたことのある方,あまりいないですよね.

鼻水が前に(鼻の穴の方に)ではなく,
奥に(のどの方に)落ちてくる症状です.
副鼻腔炎に限らず,その他の鼻汁の多くなる病気でも見られます.
今の時期だと,アレルギー性鼻炎も多いですね.

後鼻漏のある患者さんは,痰がからみます・・・と
訴える事が多いようですが,
痰(喀痰)は気管・気管支・肺から
咳と共に出てくる分泌物です.

後鼻漏があるだけでも,
それが喉頭や気管支の咳受容体を刺激して,
慢性の咳の原因になります.
後鼻漏症候群といわれています.

かぜが長引いて,
痰のからんだ咳が続く・・・
胸部レントゲン検査も痰の検査も異常なしと言われたのに・・・
といった方の中に
後鼻漏が原因という場合がかなりあるのです.  


Posted by ママさんドクター  at 10:53Comments(0)医療お役立ち情報

2012年04月09日

長引く咳・・Part5 副鼻腔気管支症候群

副鼻腔気管支症候群の話を続けましょう・・・

簡便な診断基準では
1.呼吸困難発作を伴わない咳が8(3)週間以上
2.副鼻腔炎の所見
3.マクロライド系抗菌薬や去痰薬が有効
の3つを全て満たせば副鼻腔気管支症候群と診断されます.

副鼻腔炎は
自覚症状としては
後鼻漏・鼻汁・咳払いなどが見られます.
診察を受ければ,喉の奥に鼻から落ちてきた分泌物が見られたり,
粘膜の変化が観察されます.
また副鼻腔単純X線写真や副鼻腔CT検査などの画像検査も
診断に用いられます.
  


Posted by ママさんドクター  at 14:06Comments(0)医療お役立ち情報

2012年04月07日

長引く咳・・part4かな? 今回は副鼻腔気管支症候群

久しぶりに咳のお話・・・

俗に咳が長引く・・・
と言いますが,

正式には
3週間以内の咳は急性

3週間以上続く咳で,
レントゲン検査などの検査や診察で異常が認められない場合を
遷延性咳嗽(がいそう)
と,呼びます.

さらに8週間以上続く場合は慢性咳嗽
です.

前に咳喘息を中心にお話をしましたので,
今日は副鼻腔気管支症候群について・・・
です.

痰のからむ咳(湿性咳嗽)が長引く場合,
特に疑われます.

副鼻腔炎や慢性気管支炎といった病名は
どこかで聞いたことがあると思います.
ざっくり言えばその両方が合わさったような状態と思ってもらえれば
良いかもしれません.
  


Posted by ママさんドクター  at 17:36Comments(0)医療お役立ち情報

2012年04月03日

2012年度第二期講座スタート!!

4月1日
とうきょうキッズメディカルスクール第二期講座がスタートしました.

みんな元気いっぱい,
第1回目の授業だというのに,
質問にもドンドン積極的に手を挙げて答えてくれました.
逆に,手を挙げて答えたりするのは苦手だわ・・
っていうお友達も,それで良いのですよ.
(先生もこどもの頃,そうだったかも・・)
でも,発表をしなくても良いですから,
自分の意見はテキストにしっかり書いておきましょう.
間違っていたってもちろん良いのです.
自分で考えてみることが一番大切!

再来週のフレミングコースの生徒さんにお会いするのも
楽しみです.  


Posted by ママさんドクター  at 17:53Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール