2011年10月31日

ウイルスと細菌,どこが違うの?

マイコプラズマは細菌の仲間とはいうものの,
ウイルスと細菌の中間のような性質を持っているとこの前書きました.

さて,ウイルスと細菌って,どこがちがうのでしょう?
(あ,キッズメディカルスクールの生徒さんは,
11月の授業の予習と思って下さい.)

① ウイルスは小さい.

細菌は,1-5μmくらい,普通の光学顕微鏡で観察できます.
(赤血球の大きさが8μmくらいです)
ウイルスは10-300nmくらい.
1000nmが1μmですから,0.01-0.3μmですね.
電子顕微鏡でなければ見ることができません.

マイコプラズマは150nmくらい・・・ウイルスなみの小ささです.

② ウイルスは自分だけでは増えることが出来ない.

ウイルスは,ほかの生き物の細胞に入り込み
その細胞の道具を横取りして,増殖します.

マイコプラズマは分裂して増えていきますから,
やっぱり細菌の仲間に入れます.
自己増殖できる最小の微生物ということになります.

  


Posted by ママさんドクター  at 10:06Comments(0)医療お役立ち情報

2011年10月29日

マイコプラズマ肺炎~治療

マイコプラズマは,細菌とウィルス
その中間のような病原微生物です.
(一応は細菌の仲間とされています.)

細菌感染症によく用いられる
ペニシリン系・セフェム系といった抗生物質が全く効きません.
といっても,別に恐ろしい耐性菌,というわけではなく,
そもそも,細菌の細胞壁をつくるのを邪魔して
効果を発揮する抗生物質は,
もともと細胞壁を持たないマイコプラズマには
効くはずがないということです.

というわけで,マクロライド系抗菌薬が第一選択!
とされてきたわけですが,
最近は困ったことにマクロライド薬にたいする
耐性菌が増えてきています.
その場合は,テトラサイクリン系抗菌薬が使用されます.

もっとも,walking pneumoniaとも言われるように
全身状態の良い患者さんが多く,
また,感染しても軽い上気道炎ですんでしまう方も多くいます.
一方で,様々な合併症を引き起こしたりすることもあるのですが,
その点はまた次回に.
  


Posted by ママさんドクター  at 18:42Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2011年10月28日

マイコプラズマ肺炎の診断~進歩と限界~

前回に引き続きマイコのお話.
マイコプラズマ肺炎の診断についてです.

典型的な症状の時は,
診断もしやすいのですが・・・

感染症の診断と言えば,まずは病原体の分離培養です.
ところが
マイコプラズマは培養,つまり試験官の中で育てるのが難しく,
時間もかかるので,
(だから,感染したときも発症するまでの潜伏期が長いです)
実用的とはいえません.

次に,
感染症にかかったとき,ヒトの体の中でふえる抗体を
検出する方法です.
最近は,診察室で検査も可能な迅速診断キットもあります.
(インフルエンザの迅速診断でもおなじみ,
イムノクロマトグラフ法といわれる検査です.)
でも,鼻腔ぬぐい液などからウイルスを検出するインフルエンザとちがい,
マイコでは,
身体が感染に反応して作り出した抗体を血液の中から検出します.
(要は採血が必要ということです)

IgMというタイプの抗体を検出するのですが,
大人ではあまりIgM抗体が上がらない方が多いようです.
逆に子供では以前の感染の影響で,
いつまでもIgM抗体が検出されてしまったり・・・
初診時にこれだけで診断をつけるのは難しいところです.

結局は病気のかかりはじめと,その後と,2回採血をして,
抗体価が4倍以上あがっていれば陽性
というのが年齢に関わらず信頼性が高いようです.
でも,早期診断には役立ちませんね.

また,最近では菌体自体のDNAを遺伝子増幅法を用いて
1時間ほどで検出することも可能になってきました.
もっとも,菌体がふくまれた検体をキチンと採取する必要があります.
簡単に採取できる喉などの上気道のぬぐい液などで
検査するのは難しいのはネックかもしれません.

  


Posted by ママさんドクター  at 14:00Comments(0)医療お役立ち情報

2011年10月27日

マイコプラズマ肺炎の流行

マイコプラズマ肺炎が今年は大流行です.

東京都感染症情報センターの報告では
春先から流行が見られていましたが,
秋口から報告数が急激に増えています.

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/mycoplasma/mycoplasma.html

先日,会合でお会いした開業医の先生・保健所の先生も
今年の患者数の多さをびっくりしておいででした.

有効なワクチンはなく,確実な予防は難しいのですが,
まずは,地道に手洗い・うがいを行っていきましょう.

マイコプラズマ肺炎の詳しい説明はこちらに.

http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3814.html

  


Posted by ママさんドクター  at 10:05Comments(0)医療お役立ち情報

2011年10月17日

2012年度第2期生募集の体験教室を行います

前回の記事で
体験教室のご案内をお知らせしようと思っていたのですが,
10月のお薬の授業のことを書き始めたら,
ついつい長くなってしまいました.

改めまして
2012年度第2期生募集の体験教室
のご案内をさせていただきます.

2011年12月18日(日)
2012年1月22日(日)

いずれも武蔵野商工会議所5階会議室(吉祥寺駅より徒歩6分)にて.
14時から,1時間授業を体験して頂いた後,30分教室の説明を行います.
体験参加費3000円.ただし入会の際,入会金から割引致します.

12月の体験教室はほぼ満席ですが,
1月がご都合つかない方には,
4月以降の授業の基礎にもなるものですので,
お席を確保させて頂きたいと思っています.

お早めにメールでお申し込み下さい.
info@kidsmed.jp  


Posted by ママさんドクター  at 12:01Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2011年10月17日

お薬の授業

とうきょうキッズメディカルスクール2011年度教室も
昨日から後期の授業に入りました.

10月はお薬の話です.
討論の時間を設けたところ,
なかなか鋭い意見がでて,
ちょっとびっくりさせられました.

討論は
下級生チームと
上級生チームに分かれて行いました.

上級生のお兄さん達も,下級生良く頑張ったねと認めてくれて,
昨日の医学博士賞は,下級生チームがgetしました.

ちょうど今日から,
「薬と健康の週間」ですね.
正しい薬の使い方について,
ぜひまたお家でも考えてみて下さい.  


Posted by ママさんドクター  at 11:47Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール

2011年10月10日

東京国際サイエンスフェスティバル2011

昨日は,東京国際サイエンスフェスティバル2011の
クロージングイベント出席のため
有明のパナソニックセンター東京に行ってきました.

開催したのは
心臓にしくみを学ぶコース2コマ.

主催者側からはなるべく大勢のお子さんを対象にと言うことでしたが,
少人数でないとなかなか目が行き届かない面もありますので,
12組×2コースのご家族にお席をご用意することにしました.
早々に満席になってしまい,
せっかくメールを頂いていたrisap5さんにも,
予約を取って頂けなかったようでごめんなさい.
当日,キャンセルの方もいらしたので,
うまくキャンセル待ちの方を誘導出来れば良かったですね.

通常のキッズメディカルの授業より,大分大人数であったため,
ちょっと遠いお席の生徒さんも出てしまって申し訳ありませんでした.
でも,スタッフの協力もあり,無事講座を終了することが出来ました.

これをきっかけに,また,
健康や医学に興味を持たれるお子さんが
増えてくれればと思います.  


Posted by ママさんドクター  at 13:58Comments(0)とうきょうキッズメディカルスクール