2012年01月30日

インフルエンザ

インフルエンザの流行が話題になっています.

東京都の感染症の流行状況を知るには
以前マイコプラズマは院でもご紹介した
東京都感染症情報センターのHPを見てみましょう.

インフルエンザならこちらですね.

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/inf/index-j.html
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/inf/2011/Vol14No7.pdf

東京都は、患者報告数が流行注意報基準を超えたため、
1月26日、「インフルエンザの流行注意報」を発令しています.

  


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2011年10月31日

ウイルスと細菌,どこが違うの?

マイコプラズマは細菌の仲間とはいうものの,
ウイルスと細菌の中間のような性質を持っているとこの前書きました.

さて,ウイルスと細菌って,どこがちがうのでしょう?
(あ,キッズメディカルスクールの生徒さんは,
11月の授業の予習と思って下さい.)

① ウイルスは小さい.

細菌は,1-5μmくらい,普通の光学顕微鏡で観察できます.
(赤血球の大きさが8μmくらいです)
ウイルスは10-300nmくらい.
1000nmが1μmですから,0.01-0.3μmですね.
電子顕微鏡でなければ見ることができません.

マイコプラズマは150nmくらい・・・ウイルスなみの小ささです.

② ウイルスは自分だけでは増えることが出来ない.

ウイルスは,ほかの生き物の細胞に入り込み
その細胞の道具を横取りして,増殖します.

マイコプラズマは分裂して増えていきますから,
やっぱり細菌の仲間に入れます.
自己増殖できる最小の微生物ということになります.

  


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2011年10月28日

マイコプラズマ肺炎の診断~進歩と限界~

前回に引き続きマイコのお話.
マイコプラズマ肺炎の診断についてです.

典型的な症状の時は,
診断もしやすいのですが・・・

感染症の診断と言えば,まずは病原体の分離培養です.
ところが
マイコプラズマは培養,つまり試験官の中で育てるのが難しく,
時間もかかるので,
(だから,感染したときも発症するまでの潜伏期が長いです)
実用的とはいえません.

次に,
感染症にかかったとき,ヒトの体の中でふえる抗体を
検出する方法です.
最近は,診察室で検査も可能な迅速診断キットもあります.
(インフルエンザの迅速診断でもおなじみ,
イムノクロマトグラフ法といわれる検査です.)
でも,鼻腔ぬぐい液などからウイルスを検出するインフルエンザとちがい,
マイコでは,
身体が感染に反応して作り出した抗体を血液の中から検出します.
(要は採血が必要ということです)

IgMというタイプの抗体を検出するのですが,
大人ではあまりIgM抗体が上がらない方が多いようです.
逆に子供では以前の感染の影響で,
いつまでもIgM抗体が検出されてしまったり・・・
初診時にこれだけで診断をつけるのは難しいところです.

結局は病気のかかりはじめと,その後と,2回採血をして,
抗体価が4倍以上あがっていれば陽性
というのが年齢に関わらず信頼性が高いようです.
でも,早期診断には役立ちませんね.

また,最近では菌体自体のDNAを遺伝子増幅法を用いて
1時間ほどで検出することも可能になってきました.
もっとも,菌体がふくまれた検体をキチンと採取する必要があります.
簡単に採取できる喉などの上気道のぬぐい液などで
検査するのは難しいのはネックかもしれません.

  


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2011年10月27日

マイコプラズマ肺炎の流行

マイコプラズマ肺炎が今年は大流行です.

東京都感染症情報センターの報告では
春先から流行が見られていましたが,
秋口から報告数が急激に増えています.

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/mycoplasma/mycoplasma.html

先日,会合でお会いした開業医の先生・保健所の先生も
今年の患者数の多さをびっくりしておいででした.

有効なワクチンはなく,確実な予防は難しいのですが,
まずは,地道に手洗い・うがいを行っていきましょう.

マイコプラズマ肺炎の詳しい説明はこちらに.

http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3814.html

  


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2011年02月19日

ピロリ菌とは

さて今日は,前回お話ししたピロリ菌について
もう少し詳しくお話ししましょう.

ピロリ菌は胃の中に住む細菌で,
慢性胃炎・十二指腸潰瘍や胃潰瘍・胃がんなどとの関連性が認められています.
このピロリ菌を発見したオーストラリアの研究者には,
2005年にノーベル医学賞が贈られました.

胃の中は胃酸のため強酸性ですので,
通常の細菌は生きてはいけません.
ピロリ菌はアンモニアを作って胃酸を中和するため,
胃の中で生息することが出来るのです.

日本人のピロリ菌感染率は,特に高齢の方を中心に非常に高率です.
おそらく,戦中戦後の衛生状態の悪い時代に感染したと考えられます.
一方,20歳代でも,20%程度の方には感染が認められるようです.
今後は感染率が更に低下していくことが期待されますが,
現在,感染が認められる方は消化器科の主治医の先生から説明をうけておかれると良いでしょう.

2010年6月の時点で
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃MALTリンパ腫
特発性血小板減少性紫斑病
早期胃癌に対する内視鏡治療後
の4つの病気で,
ピロリ菌の除菌治療が保険診療で認められています.  


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2011年02月11日

長引く咳・・Part3

少し間があいてしまいましたが,
長引く咳シリーズの第三弾です.

最近話題の感染症の1つが百日咳です.
百日咳ワクチンの接種で予防できる病気ですが,
ワクチンによる免疫は一生続くわけではありません.
ワクチンの効果が薄れた大人での感染が増加して問題になっています.

百日咳は,4年毎に流行することが知られています.
(マイコプラズマ肺炎も同様です)
前回の流行は2008年に認められました.

子供では典型的には吸気性笛音や痙咳発作が認められるとされていますが,
ワクチンをうったことのある大人では典型的症状が認められず,
咳が長引く・・といった症状だけのこともあります.
一方,ワクチンを受けていない乳児では重症化しやすいので注意が必要です.  


Posted by ママさんドクター  at 17:23Comments(0)医療お役立ち情報

2010年12月09日

長引く咳・・Part2

以前,長引く咳の原因として
咳喘息の話を書きました.

他にも咳の原因はいろいろありますが,
今日はちょっとめずらしい病気,
過敏性肺炎の話をします.

過敏性肺炎は
いろいろな粉じん(ホコリですね)を吸い込むことによって
アレルギー反応が生じておきる肺炎です.

アレルギー反応って喘息じゃないのって
思われた方もいるかも知れません.

アレルギー反応にはいくつかタイプがあって,
喘息と過敏性反応では
アレルギー反応の種類が違うのです.

過敏性肺炎の場合は
特定のタイプのホコリを吸い込んだ後,
発熱・咳・息切れなどがでて
胸部(肺)のレントゲン検査で”影”が認められます.

原因となったホコリの種類によって,

夏型過敏性肺炎
鳥飼病
農夫肺
などなど

様々な診断名がつくのです.  


Posted by ママさんドクター  at 11:09Comments(0)医療お役立ち情報

2010年12月07日

認知症=アルツハイマー病??

認知症という言葉,
もともとは痴呆症という医学用語が
偏見を招く可能性があると改称されたものです.

それから6年ほどが経過して
すっかり定着した感がありますが,
時折,認知症=アルツハイマー病と混同されてしまっているようです.

もちろん認知症の最大の原因はアルツハイマー病ですが,
それ以外にも認知症を起こす疾患はいろいろあります.
脳血管性認知症
レビー小体型認知症
前頭側頭葉変性症(ピック病)
これらは4大認知症とも言われるもので
根本治療が困難な認知症ですが,

十分根本的な治療が可能な認知症もあります.
慢性硬膜下血腫
正常圧水頭症
甲状腺機能低下症
脳腫瘍
脳炎などの炎症性疾患
などは,出来るだけ早く発見して根本的な治療を受ける必要があります.

正しい診断が,正しい治療のために必要なのは言うまでもありません.
そもそも一見,認知症の様にみえても
うつ病
せん妄
などの場合もあります.

まずは本当に認知症なのか,認知症類似の状態なのか?
認知症であるとしてその原因は何なのか?

と,専門医は診断をすすめていくわけです.  


Posted by ママさんドクター  at 15:46Comments(0)医療お役立ち情報

2010年12月05日

HbA1c

昨日は,HbA1cを取り入れた新しい糖尿病の診断基準のことをお話しました.

ところで,HbA1cって何でしょう?

血液の中の糖分は,同じく血液中のいろいろなタンパク質にくっつきます.
例えば,赤血球のなかの赤い色素のHb(ヘモグロビン)に結合したり,
アルブミンに結合したり・・・・.

この糖の結合したヘモグロビンのことをHbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)といいます.
グリコヘモグロビンと呼ぶこともあります.

血糖が高いほど,糖が結合したヘモグロビンの割合が増えるわけで,
HbA1cの単位は%です.

HbA1cが6.1 %以上だと糖尿病型と言うことになります.

赤血球はだいたい100-120日くらいの寿命がありますので,
今日測ったHbA1cの値は,1-2ヶ月くらい前の血糖の値を教えてくれます.

血糖は,お腹のすいた時は低く,
食事の後は高くなりますが,
その平均がわかるわけですね.  


Posted by ママさんドクター  at 22:06Comments(1)医療お役立ち情報

2010年12月04日

新しい糖尿病の診断基準

今年の7月から
糖尿病の診断基準が新しくなりました.

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を
積極的に診断に取り入れることになりました.

血糖値(血液の中の糖分の値)が

空腹時で126 mg/dl以上
随時で200 mg/dl以上
糖負荷2時間で 200 mg/dl以上

のいずれかで,
かつ

HbA1cが6.1 %以上だと

糖尿病と診断されます.

ちょっとややこしいですね.

要は,日常では検査しにくい糖負荷試験をしなくても,
血糖値とHbA1cの両方が高ければ,
1回の検査でも糖尿病と診断できるというものです.

糖尿病の早期発見・治療につながるものと期待されます.  


Posted by ママさんドクター  at 15:29Comments(0)医療お役立ち情報

2010年12月03日

吸入ステロイドのおかげで・・・

残念ですが,喘息の患者さんは増えています.

でも,
入院をしなければいけないような発作をおこしたり
喘息で亡くなるといった患者さんは
年々減っています.

ステロイド吸入療法のお陰です.

ステロイドと聞くと
副作用が怖そう・・・
と感じられる方が多いかも知れません.

でも吸入ステロイドは
飲み薬で問題になるような副作用がほとんどなく,
このお陰で,喘息の治療は飛躍的に進歩しました.

直接,喘息の症状をおこしている気管支に吸入できるわけですから
ほんの少しの量で,効果を発揮してくれます.
胃に飲み込まれて吸収されてしまう分もありますが,
肝臓でほとんど分解されてしまいますので,
全身に影響を及ぼすことがありません.

せっかくステロイド吸入で症状が安定しても,
吸入を中断してまた発作を起こしてしまう残念な例も時々見受けられます.
喘息の方は主治医の先生から十分説明をうけて,
きちんと治療を継続して下さいね.

  


Posted by ママさんドクター  at 18:48Comments(0)医療お役立ち情報

2010年12月02日

おとなの喘息

「喘息ですね.」
と患者さんにお話しすると,
「喘息ってこどもの病気じゃないんですか?」
「こどもの時から今まで,喘息なんて言われたことないんですが・・・」
と,おっしゃる方がいらっしゃいます.

おとなの喘息のうち,
小児喘息から移行したタイプは2割程度にすぎません.
あとの8割は成人発症型です.

成人発症の喘息の発症には
感染症や喫煙が関係していることが多いです.

私も実は
咳喘息です.
(もちろんたばこは吸わないですが・・・)  


Posted by ママさんドクター  at 12:40Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月25日

長引く咳

11月になって冷え込んでくると,
咳が長引いて困っていますとのご相談が多くなってきます.

慢性の咳の原因となる病気の1つに

咳喘息

があげられます.
慢性咳嗽の原因として最も多い病気です.

気管支喘息は古代ギリシア・ローマの時代から知られていた病気ですが,
咳喘息は1980年頃になって,はじめて報告されました.

喘息のようにゼーゼーヒューヒューいったり,
呼吸困難を訴えることはありませんが,
慢性の咳が続き,
喘息のお薬が効きます.

30%位の方は気管支喘息に移行すると言われています.

咳の原因には,
もちろん,それ以外の病気,
結核や肺がんなどの病気も含まれますので,
しっかり診断と治療を受けるようにしましょう.  


Posted by ママさんドクター  at 13:49Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月17日

そして,再び家庭血圧

さて,家庭血圧測定のお勧め,
血圧の正常値とは?,
ときましたが,
ここでまた,家庭血圧の話に戻りましょう.

家庭血圧の正常値っていくつでしょう?
実は診察室血圧とは別に,

135/85 mmHg

が,高血圧基準とされています.

診療室血圧の140/90 mmHgより5mmHg低いんです.

ちなみに家庭血圧の正常基準は125/80 mmHg.
これまた5 mmHg低く設定されています.

朝・晩2回
上腕式の血圧計で,
トイレをすませて,座って1-2分安静にした後,

測ってみてください.

何度か繰り返して測っても良いですが,一喜一憂する必要はありません.
とりあえずデータは全部記録して,
主治医の先生に見せましょう.

仮面高血圧の発見のため,
そのほかの時間帯の血圧チェックの指導も必要なこともあります.

どうぞ一度チェックしてみて下さいね.  


Posted by ママさんドクター  at 08:46Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月16日

血圧の正常値って?

血圧は高いと脳卒中のリスクが高まります.

高血圧と心臓病の間にも,
脳卒中ほどではありませんが,相関があります.
男性では収縮期血圧が10mmHg上がると
狭心症・心筋梗塞のリスクが15%上昇するという報告されています.

では,血圧の正常値っていくつなのでしょう?

血圧がとんでもなく上昇して(たいてい180/120 mmHg以上)
脳や心臓などに急激に障害が生じるような事態は
高血圧緊急症として治療の対象になるのはまちがいありません.

でも,大抵の高血圧は,自覚症状がなにもなくても,
上にあげたような脳・心臓あるいは腎臓などの病気のリスクを下げるため
治療の対象になるのです.
となると,いくつからを高血圧とするか?
これはいろいろな研究をもとに人為的に決めざるを得ません.

これまで何度か高血圧のガイドラインの改訂がなされていますが,
140/90 mmHg以上を高血圧とすることは
ほぼ共通です.

でもそれ以下の血圧なら正常なのでしょうか?
実は,血圧が110-115/70-75 mmHgより上がると,
心血管病のリスクが直線的に高まることが報告されています.

そこで,現在のガイドラインでは
至適血圧は 120/80 mmHgより低いこと
正常血圧は 130/85 mmHgより低いこと
130-139/85-89 mmHgの人は 正常高値血圧となります.

ややこしいですね.

でも,血圧って,サイレントキラーといわれる通り
いろいろな病気と関連していることがわかっています.
正しく血圧を知って健康な生活を送りたいですね.




  


Posted by ママさんドクター  at 09:24Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月15日

自分で血圧を測ろう

家電量販店をブラブラ歩くと,
安くなりましたね,血圧計.
5000円から10000円台位で手に入ります.

血圧は診療室で測った値以上に
普段の血圧が重要です.

健診で,収縮期血圧150 mmHg,拡張期血圧95 mmHgの受診者の方,
「いつも,健診にくるとドキドキしちゃうんですよね.
家でちゃんと血圧を自分で測っています.
110/70位です.」
と言って下されば,一安心.
「白衣高血圧なんですね,これからも時々,血圧を測っておいて下さいね.」
となります.

仮面高血圧の診断にも家庭血圧が重要です.
普段の血圧は正常でも,朝だけ血圧が上がる早朝高血圧や
降圧薬の効果が切れて,次の薬の服用前に血圧が上昇してしまっている場合,
それから,職場高血圧も,仮面高血圧のひとつです.

家庭血圧は,早朝と就寝時に測定してもらうことが多いですが,
職場高血圧を見つけるためには,
仕事の合間に血圧を測ってみることが必要です.

今日は,会社はお休みで,のんびり人間ドックへ行くぞ,
なんて日には,ゆったりリラックスして血圧正常.
でも,会社ではストレス・喫煙・・・・で血圧上昇,
なんて方も意外と多くいらっしゃいますので,
注意して下さいね.  


Posted by ママさんドクター  at 15:41Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月07日

胃カメラ

今週のキッズメディカルスクール@むさしのでは
消化・吸収のお話をします.
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)のお話もする予定です.

大道芸人の様に管を通して
胃を観察しようとする試みは19世紀の頃からありました.

でも本当に診断に役立つ胃カメラがはじめて作られたのは
1950年.
日本でのことです.

それから,苦痛を少なくし,
診断の精度を上げようと,
様々な改良がなされてきました.

私も内視鏡検査で,胃の検診を受けています.
気持ちの良い検査とは言いませんが,
幸いさほどの苦痛もなく検査を受けることができます.

一方,夫は,喉の奥に刺激が加わった時ゲッとくる
あの嘔吐反射が強いため,
内視鏡検査にはいつも苦労しています.
最近は鼻から内視鏡を入れて貰えるので,
かなり楽になったと言っています.
(経鼻内視鏡検査ですね.)

私は,口からでもどちらでもたいして変わりはないな,というタイプ.
考えてみれば,
今はこんなことをしているはず,
次はこんな事をするはずだから,お腹がぐっと押される感じがするはず・・・・
などなど,やはり検査の流れが頭に入っているから,
余計な不安を感じないですむのでしょう.

夫は,今まで数回内視鏡を受けていますが,
25歳くらいの頃,生まれて初めて受けた内視鏡が一番楽だったそうです.
検査をしたのは・・・
私です.

ぜひ,皆さんも信頼できる先生のもとで,
リラックスして検査を受けてみて下さいね.  


Posted by ママさんドクター  at 09:10Comments(0)医療お役立ち情報

2010年11月06日

病院に行く時には・・・

健診で受診者の方とお話をしていると,
せっかくかかりつけ医がいるのに,
十分主治医の先生とお話ができていない方が
とても多いことに気づかされます.

最近はどの医療機関も多忙を極めており,
聞きたいことも遠慮してお聞きにならずに
毎回の受診を終えられている方も多いようです.

確かに忙しい先生も多いことと思いますので,
是非,受診の際にはお聞きになりたいことをメモなどにまとめて
お見せになったら如何でしょう.

当たり前の様なことですが,
意外に実行されている方は少ないようです.

症状をお話しされる時にも,
何時,どんな風にと
スムーズにお話になれるよう
これもメモにまとめておきましょう.

はじめて受診される病院では,
これまでどんな病気にかかったことがあるか
(既往歴と言います)
お話ししなくてはいけません.
年を取ってくると
私もいろいろ細々とした病気をして,
お話ししなくてはいけない内容が増えてきます.
これまたメモしておかないと,
時間がかかってしまう場合がありますね.
お薬のアレルギーなども必ずお話ししなくてはいけません.

意外な情報,
例えば,どんなペットを飼っているか
お家の状況,
などが診断の鍵になることもあります.
(まあこれは,必要に応じて主治医の先生も
聞いて下さるでしょうが・・)

短い時間で最大限効果的な診療が受けられるよう,
患者さんが協力して下さるととても助かります.

(でもくれぐれも,遠慮はせず,
疑問な点は,時間をかけてでもキチンと聞いておきましょうね.)  


Posted by ママさんドクター  at 19:14Comments(0)医療お役立ち情報